現在、ChatGPTという言葉がテレビやネットなので話題になっています。
そんな中で「このChatGPTってどんなものなの?」
「どうやってChatGPTは使うの?」
「ChatGPTはあんまり使えなくてポンコツだという噂もあるけれど本当なの?」
こういった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はChatGPTがどういったものなのかといったところからChatGPTの実態などを解説していきます。
ChatGPTとは?
ChatGPTとは米国のOpenAI社が開発した文章生成AIです。
基本的に疑問に思ったことなどを打ち込めば返答が返ってくるAIです。
ちなみにChatGPTを開発したOpenAIのCEOはサム・アルトマンで現在はマイクロソフトに資金提供を受けながら協力して開発、イーロンマスクとは一悶着あったことで有名
この疑問を思ったことを打ち込んで文章が出てくる部分はGoogle検索などに似ていますが、ChatGPTは検索エンジンのように複数の記事群で返すのではなく、単一の文章で返してくる点で違いがあります。
また、通常の会話や短歌を読むこと、文章の要約なども行うことができる点で従来の検索エンジンとは違う部分があります。
ChatGPTは単一の文章で返答、要約、会話などができる
現在ChatGPTは無料版のGPT-3.5と有料版のGPT-4.0があり、有料版の方が回答スピードが速く、動画、画像付きのコンテンツなどを出せるといった点で違いがあります。
ちなみに有料版、無料版のChatGPTともにOpenAIのホームページでウェブ版、またアプリをインストールしてメールアドレスを登録することですぐに活用することが可能です。
ChatGPTの注意点
ChatGPTは単一の文章を生成してくれることで便利ですが、注意点も存在します。
以下詳しく説明していきます。
身元の分かる情報や個人情報は入力しない
まず、一つ目のChatGPTにおける注意点としては身元の分かる情報や個人情報を入力してはいけないことです。
理由としてはChatGPTは会話の精度や情報量を増やすために打ち込んだ文章なども情報収集を行い、日々改良が行われているからです。
そのため、身元の分かる情報や個人情報を入力するとその情報も収集されてしまう可能性があり、情報が筒抜けになる可能性があります。
よって文章を打ち込んで返答してもらう際は身元の分かる情報などは入力しないように注意しましょう。
2022年以降の情報は入っていない
もう一つの注意点としては2022年以降の情報が入っていない点です。
ChatGPTの情報は2022年1月までの情報を元に回答しているため、2022年以降の情報は出てきません。
そのため、2022年以降の情報を聞くと2022年以降の情報は入っていない趣旨の返答や不正確な情報、間違った情報などを出力する傾向にあります。
そのため、2022年以降の情報は入っていないことを念頭に置いて活用する必要があります。
正確性の保証
ChatGPTは広範な情報を学習しましたが、常に正確な情報を提供するとは限りません。特に医療、法律、金融などの専門的な分野では、専門家の助言を求めることが重要です。
ChatGPTのメリット
一方でChatGPTのメリットとしては以下のようなものがあります。
単一の回答で手間が省ける
まず、1つ目は単一の回答で手間が省けるという点です。
例えば、検索エンジンで調べた場合、関連した複数の記事が出てきます。
そのため、いくつかの情報を見比べて事実かどうかを見極めなければなりません。
その点でChatGPTであれば、単一の回答を出してくれるため、見比べたりする必要がなく簡単に解に辿り着くことが可能です。
この点で単一の回答で返答をしてくれて手間が省ける点でメリットだと言えるでしょう。
知らない単語も挙げやすい
2つ目のメリットとしては知らない単語も挙げやすいという点があります。
例えば、検索エンジンでは知らない単語を調べるといった作業はそもそも難しいですし、関連ワードでも知らない単語は出てこないことが多いです。
一方でChatGPTでは特定の条件を指定し、これの条件に合うものを10個挙げてというような質問をすることで単語は分からずとも条件に一致するものを挙げてくれます。
この点で知らない単語でも調べやすい点でChatGPTのメリットがあると言えるでしょう。
事実的な事柄が調べやすい
3つ目のメリットは事実的な事柄が調べやすい点があります。
例えば、検索エンジンでは化学式の計算や化学式、物理計算などはそれをそのまま検索しても答えはなかなか出ないことが多いです。
しかし、ChatGPTでは化学の計算や化学式、物理計算などはその問題の記述通りに詳しく解説しながら答えを出してくれます。
そのため、答えが明確に出せるような化学や物理の計算といったものでは詳細に計算をして答えを出してくれるため、メリットだと言えるでしょう。
ChatGPTのデメリット
他方でChatGPTのデメリットとしては以下のようなものがあります。
間違った情報を出力する時がある
まず、1つ目のデメリットとしては間違った情報を出力する時がある点があります。
ChatGPTは事実であることも情報がChatGPTになかった場合、曖昧な返答や間違っていたり、文章構成が間違っていたりすることがあります。
また、特に前の質問に関しての情報にも強く影響を受けるようで前の質問が間違っていたり、間違えを指摘してみると訂正するが、結局どっちが本当か分からない回答を出したりといったことがよくあります。
この点で間違った情報も出力することがあり、この点でChatGPTのデメリットだと言えるでしょう。
形式的な答えばかり返ってくる
次に2つ目のデメリットとしては形式的な答えばかり返ってくることがあります。
例えば、事実的な情報を検索のように調べるときはそのような形でも問題無いと思いますが、いわゆる独創的な答えというものはほとんどありません。
結局のところ既存の情報を組み合わせたり、抽出したりして回答を出しているため、独創的な回答を求めたとしてもどこかで聞いたことがあるような回答を組み合わせたり、抽出して出したりすることが多いです。
また、事実に関する意見を述べても政治や宗教、死生観などはなるべく中立を維持するように作られており、当たり障りのないような意見しか返ってきません。
そのため、本当に独創的な意見を求めている場合はChatGPTは向いていません。
情報が古い
3つ目のデメリットとしては情報が古いという点が挙げられます。
先ほども述べたようにChatGPTには2021年までの情報しか入っていません。
そのため、化学や物理など普遍的に変わらないような事実的情報を得るためには向いていますが、経済や政治的、現在の時事的な情報などに関するものを調べるには不向きです。
この点でChatGPTの情報は古く、現在の新しい情報を知りたいという方にとってデメリットだと言えるでしょう。
ちなみにChatGPTを活用して最新情報を知りたい場合はBingのAIチャットを使うのがおすすめです。
Bingはマイクロソフトの検索エンジンでBingにはChatGPT-4が活用されたチャットボットが活用でき、ChatGPTと同じような活用ができます。
しかも、BingのAIはChatGPTと違い、直接サイトの記事などから情報を抽出し、最新の話題に対応できるため、最新の情報を知りたい場合はBingのAIを活用するのがおすすめです。
ChatGPTはポンコツ?
上記のようなデメリットがChatGPTにはある中で最近はChatGPTは実はポンコツなんじゃないかといった噂されている部分があります。
では実際はどうなのか。
私自身ChatGPTはよく使っていますが、その立場からの意見としてChatGPTがポンコツかと言われると正直確かにポンコツな部分もあるなといった印象です。
適切に返答できない時があるから
例えば、明らかに適切に返答ができていない時がたまにあるからです。
実際に「特定の条件に当てはまる企業をいくつか挙げてみて」みたいな質問をした際にローマ字読みで同一企業だと判断できずに同じ企業を挙げてしまったりします。
具体的にはGoogleとグーグルといったような形です。
また、条件をつけた時、例えば「IT企業を挙げて。ただし、GAFAを除く」とした時にたまに条件をつけたにもかかわらずGAFAを除くことができずにGAFAをあげてしまうというような間違った返答をしてしまうことがあります。
こういったことがあるためにChatGPTはポンコツだと言われてしまうこともあるのでしょう。
ただし、個人の使い方や質問の仕方によってChatGPTの有用性は大きく変わってしまいますから、ChatGPTをうまく活用するためには使う側もうまくChatGPTの特徴や仕様を理解して使っていく必要があります。
そこで以下では個人でも有効にChatGPTを使いこなせる活用法を紹介していきます。
ChatGPTの個人での活用法
以下、有益に使える個人でのChatGPTの活用法です。
知らない名称を調べる
1つ目は知らない名称を調べることです。
例えば、Googleなどの検索エンジンでは漠然と名称などが分からないものはその概要で検索してもなかなか調べにくい場合があります。
そういう時にはChatGPTにその名称は分からないがざっくりした概要を質問することでその名称を知ることができたりします。
また、特定の条件を指定してこの条件に当てはまるものを10個挙げてみたいな質問をすることで簡単に条件に当てはまるものを知ることができます。
この知らない名称を簡単に知ることができるのが検索エンジンとは大きく異なる有益な活用法です
文章の要約
2つ目は文章の要約です。
例えば、ニュースの記事であったり、論文であったり読むのがめんどくさいなと思うような文章も多くあると思います。
こういった時にはこれらの文章をChatGPTに要約してもらうことで要点だけを抽出し、簡単に読めるようにしてくれます。
このように長文で読むのが面倒くさいような文章の要約を簡単に行なってくれるため、文章の要約は有益な活用法と言えるでしょう。
表、資料の作成
3つ目は表、資料の作成の効率化です。
ChatGPTでは会話や検索的な機能だけでなく、数値などを指定したりすることで簡易的な表の作成を行うことが可能です。
また、エクセルやパワポと連携することで文章の要約や英語化、デザインの提案などの支援を行い、プレゼン資料の作成や表の作成の効率化を図ることができます。
そのため、表や資料作成の効率化を行える点で有益な活用法だと言えるでしょう。
プログラミングへの活用
4つ目はプログラミングへの活用です。
ChatGPTではプログラミング言語やどのようなものを作るのかを指定していくことで実際にプログラミングを記述することができます。
そのため、これを利用して自身の作りたい簡易なアプリケーションなどのためのプログラミングを構築することができます。
また、プログラミングの誤り箇所の特定や修正なども行うことです。
この点でプログラミングへの活用は有益な活用法だと言えるでしょう。
ChatGPTなどAIを活用できなければ仕事が奪われる
以上でChatGPTに関する概要や有用性などを解説していきました。
デメリットやメリット双方あるChatGPTですが、今後はChatGPTをうまく活用できるスキルは必須となってくることが考えられます。
実際にChatGPTなどのAIによって今後20年で47%近くの仕事が奪われるとされています。
このままでは自分自身の仕事も失われてしまうかもしれません。
そうならないためには今のうちからChatGPTをはじめとするAIを使いこなし、AIに仕事を奪われてしまう側からAIを使いこなし、自身の生産性を上げる道具としてAIを活用できる人材になる必要があります。
ChatGPTをうまく個人で活用するためには?
そのためにはChatGPTなどのAIを業務や仕事に活用するスキルを学ばなければなりません。
とはいってもどうやってChatGPTなどのAIを活用するスキルを学べば良いのか?
そこでおすすめなのがプログラミングスクールを活用する方法です。
AIによって今後半分以上が仕事を奪われると予測される中で今のうちにAIを使いこなし、AIによる業務の効率化の仕方を学習、AIを使う側の人間になって生き残れるように準備を進めておきましょう。
ChatGPTによくある質問
- QChatGPTは無料で使えますか?
- A
はい、無料で使用することができます。GPT-3.5に関しては登録のみで使用することが可能です。ただし、GPT-4に関してはサブスクで有料です。ちなみにマイクロソフトのBingのAIチャットボットだとGPT-4が無料で使えます。
- QChatGPTの文章の引用元はわかりますか?
- A
ChatGPTの文章の引用元は知ることができません。そのため、その情報が事実なのかは改めて調べてみないと分かりません。引用元の提示がされた状態で情報を確かめたい場合は引用元が記載されるBingのチャットボットAIがおすすめです。
- QChatGPTなどAIによって仕事が奪われる可能性はありますか。
- A
ChatGPTなどのAIによって仕事を奪われる可能性は高いと言えます。実際に法務の部分では海外ではAIの弁護士の活用などが試験的に行われていたり、オフィスワーカーもAIにより人員削減が進んでいます。加えて、ハリウッドでは俳優や女優の顔のデータを取られ、合成してAIを活用することで今までAIでは奪われないだろうとされていた職種も危機に品しており、実際にAIが原因でストライキもハリウッドで起きています。そのため、AIに奪われる前に【プログラミングスクール】
などでAIを使う側になるための学習を今のうちに行なっておくのが重要だと言えるでしょう。
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