ブランド品、特にハイブランドに身を包んでいる人を度々みることがあるのではないでしょうか。
そんな人を見て、
「あんなにハイブランドを身につけてさぞかし金持ちなんだろうな〜」
こう思う方も多いのではないかと思います。
しかし、実際は違います。
ハイブランドを身に纏っている人ほど貧乏人や成金の可能性が高く、本当の金持ちほど普通の服装をしていることが多いのです。
こう言うと、「ハイブランドへのただの嫉妬だろ」とか「ただの偏見だろ」と思うかもしれませんが、資本主義の観点からみるとこれが事実だと言うことがすんなり分かるのです。
お金持ちほどブランドに興味ない理由
まず、本当のお金持ちといえばどのような人たちを思い浮かべるでしょうか?
多分、世界一の大企業の創設者であるスティーブ・ジョブスや投資の神様とも呼ばれるウォーレン・バフェットなどを思い浮かべるのではないでしょうか。
そうです。
本当の金持ちは経営者や投資家といった資本家つまり、生産者なのです。
つまり、ハイブランドは自分たちの商品や運営している企業の商品をいかに他のブランドと比較して差別化をはかり、高い利益率で売って収益をあげるための手段でしかないのです。
いわばハイブランドを稼ぐための手段ただそれだけです。
ハイブランドにこだわるのは消費者的思考
一方でハイブランドに着飾っている人たちはどちらかと言うとその本当の金持ちたちのハイブランドによる差別化という稼ぐ手段に踊らされている人たちが多いです。
つまり、ハイブランドというものが本当のお金持ちたちの稼ぐ手段でしかないということに気づいていない人たちなのです。
ハイブランドの服を着るのにこだわるのはいわゆる生産者や資本家といった本当のお金持ちである人達と対比的な存在、搾取される側の消費者的な思考の人達なのです。
結局のところハイブランドという差別化を生み出し、それを手段として利益を上げる人とそれに踊らされてお金を払う人どちらに富が集まり、どちらがお金持ちなのかは明白ですよね。
ブランド品はお金を産まない
もう一つはブランド品を買ってもお金を生み出すことは無いからなのです。
本当のお金持ちは、お金がお金を生み出すことをよく知っています。
そのため、お金持ちがお金を使うものは、それを買ったことによりさらにお金を生み出すもの、例えば株式や不動産といった直接的にお金を生み出すものや、自分のしたくない時間を削減するようなものを買う傾向にあります。
一方でバッグや服などのハイブランド品などを買ったとしてもハイブランドでも普通のブランドでも機能としては大差なく、いくら買ってもお金を生み出すことはありません。
確かに、ハイブランドも買値より値上がりすることもありませんが、株式投資や不動産投資といったものに比べれば上昇幅は限られますし、配当や家賃のように持っているだけでお金を生み出すことは無いでしょう。
本当のお金持ちにとってお金持ちと見られるのはリスク
そもそも本当のお金持ちである場合、お金持ちであるということを周りに知られること自体リスクがあります。
目にみえる形でお金持ちとして着飾っていた場合、強盗に押し入られるリスクもありますし、詐欺やお金目当てに言い寄ってくる連中が近づいてくる可能性も高いです。
そのため、わざわざハイブランドで強調するようなリスクは避けますし、第一本当のお金持ちであればお金持ちであることは自他認めるところであり、自尊心も満たされており、身につける必要性が皆無です。
一方で貧乏人の方がそのようなリスクがないからこそ、お金持ちであるかのように着飾れますし、他人からお金持ちであるかのように見られることで自尊心を満たしている節があるからなのです。
ハイブランドによりお金持ちから転落する
また、ハイブランドによりお金持ちから転落する可能性が高まるからという理由も一つに挙げられます。
当然ですが、ハイブランドばかり買い続けていればいつかはお金が尽きることになります。
例え、お金持ちであったとしても、お金を産むものを買わずにハイブランドばかり買っていれば、そのハイブランドを手段として収益を挙げているお金持ちの養分となってお金は無くなってしまいます。
結果として最初はお金持ちであったものの、ハイブランドのものを買い漁るうちにお金が無くなっていき、外見上はお金持ちに見えるのだが本当の財政状況は火の車といったことになってしまっているのです。
以上、本当のお金持ちがブランドに興味がないという理由について挙げていきましたが、もちろん中には違うという人もいるでしょう。
しかし、資本主義的な考えから見ると本当のお金持ちはブランドに興味がないということは則しているかと思います。
物質的な所有よりも経験や人間関係を重視する
また、お金持ちの多くは、物質的な所有よりも経験や人間関係を重視する傾向が高いです。
彼らは高価なブランド品を所有することよりも、旅行や文化的なイベント、教育などの経験に価値を見出します。彼らにとって、人生の豊かさや充実感は、物質的なものではなく経験から生まれるものであると認識しています。
そのため、ブランド志向よりも経験を追求することが彼らの優先事項となります。
確かに、庶民よりもずっとずっといろんな経験を小さな時から積み重ねているのは事実かと思います。ピアノやバレエ、バイオリンといった習い事だけでなく、休みの日には美術館や演劇などを鑑賞し、海外旅行もしょっちゅう、希望をすれば留学も、という環境で育てば、経験値も自ずと高まりますよね。
長々と述べてきましたが、まとめると、お金持ちがブランドに興味を持たない理由は、彼らが自己確立を成し遂げ、品質や個性、投資、そして経験に重点を置くためと言えるでしょう。ブランドにこだわることよりも、より深い満足や充実感を求める彼らの姿勢は、消費社会において新たな視点を提供しています。
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